愛知県の歴史 概要
今から、2万から2万2000年前という途方もない時代、紀元前の
後期旧石器時代のものである多数の遺跡が発見されています。
つまり、その時代には、人がすでにこの愛知に住んでいたことになります。
次に、古墳時代になりますが、当時に勢力と権力を誇っていた
豪族たちが己の力の誇示のため、大きいお墓を作っていました。
それが古墳です。愛知県のいたるところに小さいものから大きい
ものまで古墳が見られます。
時代は進み、平安貴族から武士の世になっていた鎌倉時代では
足利義氏が矢作の東宿に館を建てて、愛知は東西の交通の
通り道だけではなく、政治の中心地でもあった。
鎌倉時代も終わり、世は室町時代。
有名な足利尊氏が愛知を幕府の直轄地にしていた。
そして、室町時代の終わりには世は乱れ、まさに戦国時代となっていた。
その頃、現在の愛知県清州市では、”おおうつけもの”と呼ばれていた
若い大将が、一人の家来とともに野山を駆け巡っていた。
やがて、彼らは天下にとどろく名前を持つあの織田信長と豊臣秀吉で
あった。
本能寺の変で織田信長が世を去ると、人たらしで知恵が回る
豊臣秀吉が次第に力を得て天下統一をなしえた。
その秀吉も病に勝てずこの世を去ることに。そのあとの
天下をまとめたのが五大老の一人であった徳川家康である。
家康の息子秀忠の代で完全に太平の世が築かれ、
世は江戸時代を迎える。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康とみな愛知県出身の偉人たちである。
250年以上も続いた江戸幕府も明治維新により、終焉を迎え
明治4年には、廃藩置県が施行されて尾張が名古屋県、三河が
額田県となり、その翌年に名古屋県から愛知県となり額田県も
合併して今の愛知県が生まれた。
大正時代になると、産業が発達して豊田自動織機やトヨタ自動車が
台頭してきた。
戦後、政府の施策で愛知県は、重化学工業の中心となり、
中京工業地帯が造成され、ますます製造業が活発化され
日本でも有数の土地となった。
時は現在、ITが発達して便利になった一方、ストレス社会となった今だが、我々の手で地域を活性化させる時が来たのではないだろうか。